演目その壱“ある男と女のお噺”

さて、さて、「パンドラの箱」の舞台からこちらの「シーズ寄席」へタイムワープしてまいりました「トマスおじさん」。ここで「吐魔素亭 模唖(トマス亭 モア)」のコスプレに七変化で早変わり、変幻自在とはこのことすでナ! それでは、♪ンチャカ チャカチャカ スッチャンチャン(「笑点」のテーマのメロディー♪)と調子の好い出噺(でばやし)に促されて、“こうざ”をおつとめ願いましょうかネ・・・、テケテン♪ (以下文中、全て敬称略)

え~、高いところから失礼をいたしまして。 それではお粗末ながら、とっておきのマル秘の歴史小噺を始めるといたします、ハイッ・・・・。 それは昭和某年某月某日のことでございました。場所は京都の某所なんでございますが、ここで一人の女性を含む三人の男女が一緒に食事をしていたんですな。それは実は次のようなことだったんでございます。とある人物が会食という形をとってある男女の仲を取り持った訳でございます。えっ?お見合いかって?それが違うんでございますよ。な~になに、本当のところは妻子もちの男性とその愛人になる女性との仲を取り持ったと言う事なんでございますな。それでですね、この三人は、一体誰なのかということになるんですがね、え~と殿方二人は海軍の軍人さんでございましてね、女は芸者さんでございます。ほんでね、そのお名前なんでございますがネ、二人の仲を取り持ったお方は米内光政ともうしまして、何とあの大日本帝国の総理大臣、それに海軍大臣まで務めたことがあるお人だというじゃあ~りませんか。まったくもってビックリしたな~もう(笑)・・・・の世界なんでございますよ。えっ?あとの二人は誰かって?女性の方は河合千代子という名前だそうですがネ。男の方は、なんでございますよ、ホラッ、あの有名な山本五十六その人だったんでございます。もちろん、男の方二人は海軍内では上下関係でございますがね。つまり、なにが言いたいかといえばですね、従来からいわれていた通説・定説は真実ではないということになりますな。ぶっちゃけた話、阿川弘之の書いた山本五十六は情報操作と印象操作のための偽情報本だったっちゅうことに相成りますですな。ついでに付け足させて頂くと、この河合千代子という女性は巷間いわれてきた新橋ではなく深川の芸者でございます。なにはともあれ、この米内の粋?な計らいが米内と山本の間の距離を縮める切っ掛けになったことは間違いのない処だったと思われますですな、ハイッ。案の定その後、徐々に山本五十六と米内光政の仲は従来と比べて近いものになっていったのですが、実際のところ、海軍内では仕事上も、山本は米内を頼りにするようになっていったのでございます、ハイッ。
案外この事で“将棋の駒(コマ)ならぬ歴史の一齣(コマ)”が動いたのかも知れませんですな。それではお後がよろしいようで・・・・・、また次の機会にお会いすることに致しまして之にて失礼いたしやす(ウインクしてソソクサと退場)。

ということは、この殿方達は、夜な夜な“濡れ場”で股間の大砲(?)をブっぱなしていて、その挙句に、とうとう本物の艦載砲を撃ちまくる破目になった。ということですかネ? チャカチャン♪